当院では上部頸椎を中心に体の状態を観察して検査・調整を行います。
上部頸椎とは首の上から1番2番の骨を指し、この部分は脳からの指令が首の下へ通る「パイプ」であり
非常に重要な場所です。
治療目的は生命力の十分な発揮させることです。
上部頸椎に傾きや捻れがあり生命力が十分に発揮されなくなると、体全体の神経システムが過度の緊張をすることになり自律神経も不安定になります。
検査では上部頸椎の状態と体幹・四肢の筋肉の緊張や自律神経の状態を確認しながら体の癖を把握します。
人間の体は常に変化し生命力が強く発揮されていれば、たとえ傾きや捻れがあっても自力で修正することができます。
上部頸椎部が生命力を発揮させにくくする「癖の方向」へ傾くと、なかなか自力での修正や回復が難しく
なります。
上部頸椎カイロプラクティックでは、この「生命力を発揮させにくくする癖の方向」を「パターン」と呼びます。このパターンは各個人によって違い、そのパターンを把握することが生命力を100%発揮する第一歩になります。
そして最大の特徴が、そのパターンになった時のみ調節を行うということです。
それ以外の場合は、体に傾きや不調があっても生命力が十分に発揮され時間とともに解消されていくと考えます。
空治療院では、生命力の発揮されているかどうかを、状況や環境変化によって観察します。
人の体は横になれば、重力から解放されて抗重力筋(立ったり座ったりする時に重力に対抗するための筋肉)といわれる筋肉が頑張らなくてもよくなるために緩みますし、疲れや歪みの回復が自動的に始まります。
逆に言えば、横になっても抗重力筋が緩まない状態は状況の変化に対応できていないと考えます。
そして、重力だけでなく、光の加減(暗くなると眠くなる)やアクセサリー類を体から外すことなどでも体は変化します。空治療院でコンタクトレンズを外して頂いたり、自然素材のものに着替えて頂くのはそのためです。
空治療院の治療ベッドの上に蛍光灯がないのも、そういう意味があります。
歪んでいることが問題なのではなく、歪みが状況によって変化するかどうかが大切なことなのです。
歪みが状況によって変化しない、横になっても固まったままであったりする場合を生命力が正しく流れていない状態(パターン)と判断します。